食べていないのに太る理由


1つたしかなのは、現時点で炭水化物を多く摂りすぎているなあと感じる方は、バランスを整える意味で制限していきましょうということです。

別に無理やりにゼロにしなくてもよいわけで、心の量を7や6、5にすれば充分である場合がほとんどなのです。

たとえば、「ご飯のおかわりをやめた」「夜はご飯を減らしている」「ご飯に○○を混ぜてかさまししてみた」といった方法でもよいのです。

量の目安をお伝えするならば、1食あたりのご飯の適量は大人の方でおおむね茶碗6分目から8分目程度と考えてください。

体重を維持するにはもう少し多くても大丈夫なのですが、体重を落とすとなると、その程度で納めるようにするのがいいでしょう。

理想的なメニューとは「食べ方についての考え方はわかりました。そしたら、具体的にはどんなものを食べたらいいんでしょうか?」

こんな質問をよく受けます。
実は、こうした質問に、私はあまり具体的な答えを言わないようにしています。というのも、お仕着せの食事メニューは長続きしません。やせる生活において何よりも大切なのは「自分で考え、工夫を重ねて、その結果最適なものを習慣として身につけていくこと」だからです。

安易に「これがいいですよ」と言ってしまうと、「それだけ」になる方や、「食べなければ」と義務感が発生して、そのうちイヤになってしまったりします。

論かがやいていることをそっくりコピーするのではなく、自分の好き嫌いや生活スタイルから無理のない範囲で、自分の意志で選ぶ、これが基本です。とはいえ、「あとはご自由に!」ではあまりにも…なので、ここでは私が実際に食べている食事の例を参考までにあげさせていただきます。あくまでもメニューを考える際のヒントとして、「こんな感じ」というのをつかんでいただければと思います。

私が食べているのは、朝はご飯を茶碗に半分程度。焼き魚の切り身1切れ、納豆小カップ、味噌汁、野菜(キャベツの千切り)を大皿1杯、それに前の日の残りの煮ものを少量いただきます。

昼は、スーパーで売っているやや大きめの野菜サラダ。それにコンビニで売っている程度の大きさのおにぎりを1つ。それから和風惣菜4種パック(少量ずつ4品目程度入っています)。

夜は野菜サラダ(レタス、ブロッコリー)を大皿1杯、ご飯は茶碗半分程度、鶏肉と大根とこんにゃくなどの煮もの。ほうれん草の白和え、刺身を3切れ、味がやや薄めのお吸いもの。このようなメニューです。

朝の焼き魚が目玉焼きに変わる場合もありますし、夜のお刺身がお肉に変わる場合もあります。

私の生活スタイルとしては、毎朝7時半から外来診療が始まるので、5時半に起きて食事を摂ります。食事を摂らない日はありません。昼もなんだかんだと慌ただしいため、近隣のスーパーやコンビニで買う場合がほとんどです。夜は、夜間の診療で遅くなる場合も多いので、そういう日には8時半きっかりに職場で夕食を摂ります。この場合、昼と同様に近隣のスーパーやコンビニで食事を買うことになります。

この食事を見て、みなさんはどう思われるでしょうか。
「やけに簡単な食事だなあ」と感じた方もいるかもしれません。「もっと重いものも食べなきゃ、さみしいんじゃない?」と思われた方もいるでしょう。

いえ、私が述べた食事にハンバーグやステーキが組み込まれたとしてもまったく問題がないのです。要は、量さえ幕の内弁当のおかずの量を大きく越えない限りは構いません。

やせる生活における食事を、私は「減量指向食(weightlossorienteddiet)」と言っていますが、個人個人でたとえ中身が異なっていたとしても、その方向性が「やせる」に向いていれば大丈夫、いいも悪いもないのです。